こちらへ来てください(前編 イスラエルにて)
恐いもの知らず、なのか、向こう見ずなのか、 ただただ、全く何も考えていないのか、 宿も決めずに、12年前、イスラエルへ1人で行った事があります。 そうです、中東の、よく衝突が起きている国 イスラエルへです。 ガイドブックによると、イスラエルへの入国審査は、厳しいとの事で 不審者が入国しないように、とても念入りなチェック体制でした。 勤務先の会社名、規模、仕事内容、月収、航空券を買った時期、金額、購入にあたっては現金か、カード払いか、その金額は、月収から考えると高価ではないか、なぜそこまでして、イスラエルへ来たかったのか、いつからイスラエルへ興味を持ったのか、その理由は、趣味は何なのか、飛行機の乗り継ぎは、出発時間は・・と、英語で早口の質問が続きます。 ようやく終わったと思ったら、 また別の係員の所へ行って、また同じ質問が始まりした。 話した内容について矛盾点が有るかどうか、よりも 答えている表情を、じ~っと確認する為の質問のようにも思えました。 でも、入国での検査は、そこまでで、 『時差ぼけで、ちょっと太陽が眩しいな~』と思いながら、 イスラエルでの一人旅は始まりました。